[アップデート] Amazon QuickSight でピボットテーブルの小計ラベルにグループ名を表示できるようになりました
いわさです。
Amazon QuickSight のピボットテーブルビジュアルでは、階層のレベルごとの小計を表示するオプションがあります。
ピボットテーブルのレイアウトオプションが表形式の場合は、次のように小計の行タイトルを表示することも出来ます。
これまでは小計タイトルに一括で任意の文字列(上記の場合だと「小計」)を設定することが出来ていたのですが、行数が多い場合にこの小計のグループが何を指しているのかスクロールしないとわからなくなることがありました。
これが先日のアップデートで小計の行タイトルに動的なグループ名を含めることができるようになり、視認性を向上させることが出来るようになりました。
グループ名を使わない場合(デフォルト・従来)
従来の設定およびデフォルトでは次のようにグループ名が表示されず、一括で同じ小計ラベルを設定する形でした。
上記だと列ヘッダーが固定されているので、枠内の小計が hoge2 フィールドの何らかの値の集計値であることはわかるのですが何の値なのかがこの画像だけだとわからないと思います。
階層レイアウトの場合はラベル無しでも対象グループがすぐにわかる
ピボットテーブルは先日レイアウトオプションが追加されており、階層と表形式のどちらかを選択することが出来ます。
この階層レイアウトの場合は小計値の ON/OFF のみで行小計ラベルが設定出来ないのですが、小計値がグループ値と同じ高さに表示されるのですぐにわかります。
グループ名を使ってみる
今回の新しいオプションを使ってグループ名を小計ラベルに含めてみると、例えば次のような表示を行うことが出来ます。
適当な値でスマンって感じですが、上記該当箇所の小計がr11
の集計値であることがこの画像から認識出来るようになったことがわかると思います。これは良さそう。
設定方法
設定方法はピボットテーブルのビジュアルフォーマットで小計オプションを開きます。
行ラベルの値を入力するテキストボックスの右上に、新しく「+」アイコンが追加されています。こちらが今回のアップデートで追加されたものです。
こちらを押すと、次のようにラベル値に変数が埋め込まれます。
公式ドキュメントにも使用可能な変数は明記されていないのですが、本日時点で使えるのはおそらくこの$aws:subtotalDimension
のみのようです。
次のように変数と固定文字列を組み合わせることが出来ます。
グループごとの小計ラベルに動的なグループ名が設定されるようになりました。
どの階層の小計を表示するか別のオプションが存在しますが、レベルごとの小計にグループ名が表示されていることが確認出来ました。
さいごに
本日は Amazon QuickSight でピボットテーブルの小計にグループ名を表示できるようになったので、ピボットテーブルを構築し、表形式と階層レイアウトそれぞれでの設定方法を確認してみました。
表形式での小計表示時という限られたシーンでのオプションですが、カスタマイズ出来るという点を覚えておきましょう。